真に生き抜いてきた人には人の心を動かさずにはおけない物語がある

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真に生き抜いてきた人には人の心を動かさずにはおけない物語がある

生き抜く

 

こんにちは、下村順一です。

 

今回も『真昼の悪魔』第十二章「希望」からの言葉を紹介したいと思います。

私たちすべてに物語がある、そして真に生き抜いてきた人には人の心を動かさずにはおけない物語がある。(略)本書は、驚くべき人々とその成功の物語を、長くとどめておくために書かれた――それらの物語は、私の力になってくれたように、ほかの人々の力になってくれるにちがいない。(アンドリュー・ソロモン『真昼の悪魔』「希望」原書房 堤理華訳)

 

真に生き抜くとはどういうことでしょうか?

 

生き抜くとは、「どんな状況であっても生きることを選択する」覚悟のことなのではないかと思います。

 

生き抜くことは自分の人生を無条件に肯定していくことです。

 

それは大変な覚悟を必要とするものでしょう。

 

大丈夫
病気になろうとも、差別を受けようとも、理不尽を受けようとも、痛ましい過去があろうとも、それらをすべて自分の現実として受け止めて、自分にふさわしいものとして受け入れることができるとき、わたしには、それが人間の最も本質的なあり方(※)で、こんな風に人が現実(自己、他者、運命)に開かれてあり続けたのなら、その人は真に生き抜いてきたと言っていいのだと思うのです。

 

(※)「自分に起こることのみ、運命の糸が自分に織りなしてくれることのみを愛せよ。それよりも君にふさわしいことがありえようか。」(マルクス・アウレリウス『自省録』)

 

なぜなら人間の本質とは現実肯定にあるからです。

 

現実とは、何かの出来事のことではなく、何かの出来事に遭遇している自分という現実のことです。

 

あるがままの自己の現実の肯定が、人間の自己実現のことです。

 

一方で多くの人は、わたしは現実を無条件になんか受け入れることなどできない、こんな風には絶対になりたくない!と言うでしょう。

 

真に生き抜いた人の物語に私たちが心を動かされるのは、どんな困難な状況にあっても自分の現実を受け入れ、生き抜こうとする人間の姿に、本当の意味で、逆説的な意味で(※)、人間の自己実現を見るからではないかと思うのです。

 

(※)なぜなら現実の無条件の肯定は、現実の隷従とも見えるから。

 

トラウマサバイバーは人生の無条件の自己肯定という真実に最も近い

 

わたしには、トラウマサバイバーは普通の人では考えられないような精神的苦難・困難を負ってきたがゆえに、現実の無条件の肯定という真実の、もっとも近くにいる存在なのではないかと思われます。

 

花2

 

神学者エックハルトがいうように、私たちがうけている苦難や困難こそが、もっともはやく人生の真実に目を開かせるための「乗り物」なのだからです。
 

あなたの今の苦しみや困難が、真に生き抜くことを助け、やがてあなたのかけがえのない物語を、あなた自身が語ることができますように。

 

 

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