「罪悪感なんて持たない方がいい」

 

昨日のカウンセリング研修会で講師が話されていた言葉です。

 

要は、自分はこのように罪深い者ですなどと言っていたら、人生先に進めないということです。

 

罪悪感をもたずにいた方が、人はもっとずっと先まで進んでいける、ということでした。

 

自己否定的発想は諸悪の根源

 

特にこの傾向が大きいのがアダルトチルドレン(AC)と呼ばれるような機能不全家族で育ったトラウマサバイバーたちです。

 

お父さんに悪いことをした、お母さんにとっていい子ではなかった、などとずっと罪悪感にさいなまれていると、何かやろうにもそのことがネックになってアクションを起こせない状態になってしまいます。

 

むしろ、わたしはこんなにも罪深いのだからそれにみあった人生を送るべきだといったような自罰感情に支配されて自分の首をしめる方向に自ら行ってしまう傾向があるようです。

 

わたし、しもむらじゅんいちは、どうでしょうか?

わたしはいじめサバイバーですが、どうも罪悪感はあまり持っていなかったようです。

 

ただいじめによって植え付けられた自分はダメ人間だ、的な発想が根強くあって、それがやはり先を進むのに足を引っ張っていたように思います。

 

だって、自分のことをダメ人間だと思っていたら、なかなか人の中に入っていけないし、自分にとって利になること(楽しいこと、気持ちいいこと、ためになること)を求めることがしにくくなるからです。

 

罪悪感も、わたしは罪深い者で、その意味でダメ人間です、という自己否定的発想に最終的には至るので、いずれにせよ、トラウマサバイバーは自分の人生を先に進ませるのがなかなか難しく、その結果として回復や成長に時間がかかるということになってしまうように思います。

 

従って、回復していくためにも、成長して人生を先へ進めていくためにも、自己否定的な発想(わたしはだめ人間)から早く離れる必要があるのです。

 

カウンセリングのテーマとは自己否定的な発想を手放し、自己をそのままであってもいいと受け入れられるよう支援していくことのように思います。

 

あなたの回復を妨げているものは何でしょうか?

 

関連コラム記事:

気づかずに放置しているトラウマが、生きづらさの原因になっている人たち

「自分いじめ」をやめるのに必要なこととは?

 

傾聴カウンセリングを受けたい方はこちら

コラム全記事はこちら