心身症とは?種類・原因とその治療方法

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心身症とは?種類・原因とその治療方法

心身症

 

こんにちは、下村順一です。

 

これからしばらく、精神医学のお話をしていきたいと思います。トラウマや心の悩み、生きづらさを感じていらっしゃる方には、自分がどんな医療・治療を受けたらいいのか、または受けているのかを理解するためにお役に立てるのではないかと思います。

 

心の病(精神疾患)は原因別に、心因性、内因性、外因性、器質因性に分類されます。後者の二つは、治療においてはほとんどカウンセリングと関わりがないので今回のお話からは省きます。

 

心因性の精神疾患は、「心身症」と「神経症」に大別され、内因性の精神疾患とは一般的には「精神病」とよばれるものを指します。大事なことは、心身症、神経症、精神病のどれを診断するかによって、治療方針や方法が異なってくるということです。

 

特に注意しなければならないのは、例えば、本当は、神経症なのに、精神病と診断されて治療をされてしまうことです(こういうことは残念ながら実際に結構あります)。このことで、なかなか症状が治らず、体調がかえって悪くなってしまうこともあります。だからこれらの分類を知って(特に神経症と精神病の違い)、自分はいったいどこに入るのかを知っておくことは、当事者にとってもとても大切なことなのです。

 

今日は、心因性の精神疾患の区分に入る「心身症」についてお話します。

 

「心因性の精神疾患」とはどういうものかというと、環境や人間関係による心理的ストレスが原因となって起こる精神疾患のことです。「心身症」と「神経症」がこの心因性の精神疾患に該当します。

 

ところで実は心身症とは、心理的ストレスが原因となって起こる「体の病気」です。「体の病気」ということは厳密には、精神疾患ではないのですが、その治療に内科的(またはその他の科の)治療と共に「向精神薬」を併用するので、心因性精神疾患の前段階の病気としてここでは説明します。

 

心身症と言われる病気を具体的に挙げると、たくさんあるのですが、有名なものを挙げてみると、
過敏性腸症候群、胃潰瘍、神経性胃炎、狭心症、月経不順、高血圧、不整脈、緊張性頭痛、関節リウマチ、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、じん麻疹、円形脱毛症などです。

 

読者様がかかったことのある病気もあったのではないでしょうか。ただし上に挙げた病気は、心理的ストレス要因がなくても、それ自体としてももちろん発症しますので、心身症の場合はそれと区別をつけるために、「高血圧(心身症)」と診断名を書いたりすることもあるようです。

 

そして、心身症の治療ですが、主に次の4つになります。
1. 体の病気そのものの治療
2. 向精神薬(精神安定剤、睡眠導入薬)の処方
3. リラクゼーション法の指導
4. 必要に応じて、カウンセリング

 

心身症は、もともと体の病気ですから、治療は病院で行われることになります。そこではその病気の治療はもちろんのこと、それに加えて、その発症に心理的ストレスが関与していますので、不安や、緊張が強いときは向精神薬、主に精神安定剤(抗不安薬)や不眠には睡眠導入薬(いわゆる眠剤)も処方されます。

 

「向精神薬」というのは、精神症状一般(不安、いらいら、過緊張、うつ状態、幻覚・幻聴等すべて含む)を緩和するための薬の総称のことです。似た言葉に「抗精神薬」というのがありますがこれは、主に統合失調症、躁うつ病の精神症状を緩和するための薬のことで、向精神薬の中に抗精神薬は含まれます。

 

心身症の治療の基本は、1、2ですが、それに加えて、緊張を自分でコントロールできるようにするためのリラクゼーション法(最もよく使われるのは自律訓練法)を指導してもらえる場合もあります。また医師の判断で、カウンセリングを受けるよう指示されることもあります。

 

では、心身症かなと思ったときは、どこの外来をうけたらいいのでしょうか。

 

それはずばり、心療内科、です。

 

心療内科は、内科の病気から心身症、軽度神経症までがターゲットです。心療内科とは、そもそも「心理療法のできる内科」のことなのです。それゆえ心療内科の外来には、心理相談室などカウンセリングルームが併設されていることも多いので、もし今自分が、ストレスを感じていて、しかも何らかの体の不調を感じているのであれば、ぜひ心理相談室を併設している心療内科にかかることをまずはお勧めしたいとおもいます。

 

次回でも引き続き、心因性の精神疾患について書きたいと思いますが、心療内科は、非常に守備範囲が広いので、個々の悩みがひどくなったりと体調不良が重なったときには、まずは心療内科を受けてみてください。また心療内科は精神科より敷居が低くて通いやすいというメリットもあります。

 

 

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