精神病と神経症の違いと治療法

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精神病と神経症の違いと治療法

虫眼鏡

 

きょうは、神経症と精神病のちがいについてお話ししたいと思います。

 

まず、精神病と神経症にはどんなものがあるのか見てみましょう。

 

神経症は、以前はノイローゼと言われていましたが、今は死語化しています。

 

精神病と神経症の分類と種類

 

精神病:統合失調症、躁うつ病、うつ病

 

神経症:不安神経症、抑うつ神経症、パニック障害、広場恐怖、強迫神経症、対人恐怖症、各種恐怖症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、適応障害、解離性障害、身体表現性障害(ヒステリー)

 

こう見てみると、神経症には、様々な病型があることがわかります。しかし、心因性精神疾患という原因の観点から見るとき様々な病型が神経症という大分類に包括されることになります。

 

PTSDは神経症の分類です。そしてその症状においては、まず診断基準(→別記事で書きます)を満たすと共に、その他全ての神経症の症状が発現しうるといっていいと思います。すなわち、PTSDで対人恐怖症、PTSDで抑うつ神経症、PTSDで解離性障害、といったように。

 

精神病、すなわち、内因性の精神疾患は、主にその発症の由来が、遺伝的体質的要因にある病気のことです。これはすなわち精神病が脳という臓器の病気(体の病気)であることを示しています。もちろん、気質的ななりやすさはありますが、基本的にうまれもった体質の中に精神病の種をもっているということです。

 

それに対して、神経症は、以前の記事でも書いたように、心因性の精神疾患で、その発症の由来が、社会・心理的なストレス要因にある病気のことです。従って心理的悩み(葛藤)というストレスの深刻化によって引き起こされる様々な苦痛や困難だといえるでしょう。

 

精神病の治療のメインは薬物療法で、薬がかなり効きます。さらに患者の周囲の人たちの理解や配慮による心理的なサポートが基本的な治療方針となります。特にうつ病は、昔は周囲の不理解がよくいわれましたが、現在ではかなりうつ病は認知されるようになりました。

 

うつ病の治療に必要なのは、原則、抗うつ剤の服用と、休養と、そして周囲の人たちからの理解です。そして周囲の人たちとは、家族や友人、職場の人たちのことです。こちらの理解は現在かなり、浸透してきたのではないでしょうか。
精神病についてはまた改めて書きたいと思います。

 

神経症の治療について

 

それに対し、神経症は、その様々な病型があるとしても、メインの治療は、カウンセリング + 薬物療法 の併用です。

薬の処方では、精神安定剤(抗不安薬)に加えて、抑うつ神経症に限らず、抗うつ剤も処方されます。これらの処方の目的は、最低限の症状(不安、過緊張、不眠、食欲不振等)を抑えるためであって、これだけでは根本治療とはなりえません。

 

神経症は、本人の悩みや葛藤といった心理的ストレスが深刻化したことにより引き起こされるものなので、本人の心の問題がなんらかの形で解決されていかないとなかなか回復しないのです。従って、神経症の治療にあってこそ、カウンセリングが不可欠かつとても有効と言えるのです。

 

しかし現実にしばしばみられるは、抑うつ神経症のように、症状が、内因性のうつ病と似ているために、うつ病と診断されて、抗うつ剤をどんどん処方され、それにもかかわらず患者のほうはよくならず、苦しみを訴えるので、さらに薬が増えていくという悪循環です。なぜなら薬の量が増えていった時に、副作用から来る体調不良に陥ってしまうこともあるからです。

 

にもかかわらず精神科の外来にカウンセリングルームが併設されているところでもなければ、めったに精神科医の方から、カウンセリングを勧める、紹介することはありません。従ってしばらく精神科のみで治療を受けてみて、なかなかよくならない場合は、精神病としてのうつ病ではなく、神経症としての抑うつ症状ではないかと、どこかで自分で判断して、自分からカウンセリングルームを探して、支援を求めることが回復のためには必要だとわたしは思います。

 

ただ軽度の神経症ならば、精神科の外来だけでもほぼ元気を取り戻すことはできるかと思います。またその逆もしかりで、カウンセリングだけでも十分に回復可能です。しかし、PTSDのような重症神経症は、カウンセリング + 薬物療法で対処していかなければ回復は難しいのだと思います。

 

もし精神科・心療内科に通われているなら、自分の問題が、心因性のものなのか、内因性のものなのか、医者任せにせずよくよく考えてみることも大切なことかと思います。今回の記事がそのための参考になれば幸いです。

 

 

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