わたしは昨日、初めてのスーバービジョン(SV)を受けてきました。
SVとは、カウンセラーが自分の実際の面接のケースを、ベテランカウンセラーと一緒に検討するものです。カウンセリングの進め方について指導を受けたり、そこで自分の方針の是非を確認したり、ケースをよりよいものとするための助言を受けたりします。
SVを受ける側(わたし)はスーパーヴァイジーと呼ばれ、指導する側はスーバーヴァイザーと言います。
特にわたしは新米カウンセラーですので、SVで指導を受けるのは必須です。
あなたが楽になるための支援
何のためにやってるのかって?
それはカウンセリングに来ていただいた方のお役に立つこと、楽になれるような支援をするためです。
カウンセラーは、いわゆる勉強を終えて、実践に入っても1、2年はあまり役に立たないというか、つまり問題解決の支援までやるのはとてもとても、だそうです。(勉強はずっと続けていることが前提でもです)
わたしとしては、話したいと思ってきた方の邪魔にならないように、あるいは妨害にならないように注意して(カウンセラーであっても、よからぬことを不用意にクライエントにいうことがあります)聴いて、気持ちよく話していただければと思っています。また話せたことでつらい気持ちがちょっとでも紛れ、慰められたらと思っています。
ところがそのことをスーパーヴァイザーに言ったところ、その心根は悪くないが、慰めになるだけでは、カウンセリングにはならない、お金を払って来てはくれない。相手が楽になっていくような支援をしっかりとしていかなければカウンセラーではないとプレッシャーをかけられてしまいました。
うわー、大変だあ、どうしよう、しっかりやらなきゃ!
ああ、これがプロの厳しさだなあ、と実感しました。
3つのケースを持って行ったのですが、2時間でかけてやれたのは、1ケースだけでしたが、初めてのSVは大変勉強になりました。
傾聴的なきき方ができているかチェックしてください、とスーパーヴァイザーにお願いして面接の録音の検討に入ったのですが、傾聴のはずが、カウンセラー主導の面接だったということが判明してしまいました(-_-;)
傾聴カウンセリングは、相手の気持ちを聴いていくもの、相手の中から出てくる思いを語ってもらい、また相手に自分の気持ちをふりかえってもらい、そして今度はカウンセラーが受けとめた相手の気持ちが間違っていないか相手に確認しながら進んでいくプロセスです。
しかしわたしは相手の話す話題を指示したり、相手の気持ちをわかった気になって確認しなかったりで、クライエント中心療法ならぬ、カウンセラー中心面接になっていたみたいで、それで青ざめてしまったのです。
自分の未熟さはあっさり露見しましたが、でもSV受けてよかったと思いました。やっぱり独りよがりなカウンセリングになるのは受けてくださった方にとってもわたしとってもよくないことですから。これからも指導され勉強を続けながら、カウンセリングを受けに来ていただいた方が少しでも楽になれるような面接ができるように精進していきたいと思います。