過去のいじめ体験が原因で、大人になってからもそのトラウマから抜け出せず、うつ状態や、対人恐怖、各種恐怖症、不安障害、身体的不調などといったさまざまな症状や生きづらさを抱えて苦しんでいる方が、相当数いるはずです。
近年、これらの人たちは「いじめ後遺症」と呼ばれ始めています。
いまこの記事を読んでいるあなたがもし自分は「いじめ後遺症」なのではないかとおもうところがあれば、ぜひ続きを読んでほしいのです。
いじめ後遺症のケアの必要性
現状ではいじめ後遺症の存在は社会的にはほとんど認知されておらず、多くのいじめサバイバーが、適切なケアを受ける機会に恵まれていない状態です。
精神症状がでれば、精神科を受診できますが、そこでしてくれるのは症状に対する薬の処方であり、そのための問診であり、トラウマ自体の治療、あるいは克服のために話を聴いてくれるわけではありません。
多くのいじめ後遺症の人たちは自分の苦しみを親にも友人にも言い出せず人知れず苦しんでいるのだろうとおもいます。
また最悪の場合には、その苦しみを誰にも語れずに一人で自死されている方もいるはずです。
彼らは、心理的なケアが必要で、助けや力づけを、あるいは治療を必要としています。
一番苦しいのは、いじめトラウマとその人生の苦しみを誰にも言えず、誰にも理解されないことです。
そしてそのトラウマを放置していると、わたし自身がそうであったように、やがて身体的にも精神的にも疲弊し、精神疾患になってしまうこともあります。
わたしはいじめ後遺症当事者として、当事者の仲間たちの力に少しでもなれないかとおもい以下のような活動を行ってきました。
- 下村順一自身のいじめ・いじめ後・闘病体験談、いじめトラウマ論
いじめトラウマを生き抜く方法 - いじめ後遺症に特化した自助グループ
のばらの会 - トラウマ相談窓口(2024年3月サービス終了致しました)
そして四弾目として、心の悩みやトラウマの問題を扱うカウンセリングルーム「西新宿カウンセリグ」を立ち上げました。
いじめカウンセリングのメリット
西新宿カウンセリングでは、いじめ後遺症のあなたの存在を認め、受けとめ、あなたの秘めていた苦しみ(悲しみ、怒り、絶望感)に寄り添うカウンセリングをしていきます。
傾聴カウンセリングによってあなたが得られるものは、
- あなたが今まで誰にも話せなかったいじめ体験の苦しみを思う存分打ち明けることができる。(カウンセリングの場は安全安心な場所です。秘密は厳守します。はじめからいじめ・いじめ後体験の事実について根ほり葉ほり訊くようなことは致しません。あくまでもあなたのペースでお話を聴かせていただきます。)
- 傾聴カウンセリングでは特にあなたの気持ちに焦点を当てて聴いていきます。あなたの辛かった思い・気持ちが最大限、尊重され、共感され、受け入れられることで、あなたの抱えている心の緊張がときほぐされ、リラックスでき、気持ちが楽になります。
- 今までのたった一人で抱え込んでいた孤独な状態から抜け出して、カウンセリングの場を通して、新しい人間関係を築く仕方をおのずと身に付けることができます。
- あなたを悩ますいじめ後遺症としての症状、うつ状態や対人恐怖等の症状が、いじめトラウマを語り、その苦悩を理解され、受容されることによって緩和されていきます。
- いじめトラウマの核にあるのは自己否定感です。自分はダメ人間だという思いです。傾聴カウンセリングを受けていくことで、いじめの体験もまた人生全体の中で意義づけられ、受け入れられるようになります。それは同時に自己肯定につながり、やがてあなたはあなた自身を受け入れられるようになります。
- あなたはあなた自身を受け入れる時、他の誰でもないあなた独自の人生を歩きはじめます。
いじめカウンセリングのゴール
時間がかかることではありますが、少しずつ「感情の解放」と「自己洞察」、そして「現実的な検討」を重ねていけば、やがて症状は緩和(あるいは消失)していき、自己否定の悪循環から抜け出て自己を本当に受容してゆける日がきます。
わたしはいじめサバイバーの当事者カウンセラーですが、いじめ・いじめトラウマ体験の物語はいじめの数だけあるとおもっています。わたしがわかるのは自分のいじめの物語だけです。
わたしの物語や基準を決してあなたに押しつけたりすることはしません。
わたしは、一人でも多くのいじめ後遺症の人たちがいじめ体験のトラウマから解放され、その人らしい人生を生きていってほしいと願っています。
どうぞあなたの話を聴かせてください。
わたしはあなたの話を傾聴し、あなたに支援的に関わっていきます。
それを通してあなた独自の人生の価値がきっと見つかるはずです。
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