今回は、リラックス反応を引き出す方法のその四、最後になります。
リラクゼーション法を身に付ける
リラクゼーション法とは、体の自律神経系などの働きを調整して、体の回復を高めるものです。西洋・東洋問わず古くから様々な方法が開発されています。
共通している主な効果としては、
疲労回復、緊張状態の緩和、自然治癒力のアップ、
といえそうです。身に付ければ、緊張や疲労感を感じた時、ちょっとの隙をみてリラクゼーション法を試みると、即効的にリラックス状態を作ることでき、緊張が和らぎ、疲労も回復できます。また自然治癒力が高まりますので、ストレス耐性がつき、かつ病気にかかりにくくなります。
疲労回復・リフレッシュに効くリラクゼーション法
具体的には、どんなものがあるかというと、
呼吸法、瞑想法、筋弛緩法、音楽療法、ヨガ・気功、
マッサージ、自律訓練法
等があります。
それぞれ、特徴があり、一度は人に実際に指導を受けたほうがいいと思いますが、一度覚えてしまえば、一生ものの健康法として使えることになります。
わたし自身はどうかというと、自律訓練法を普段の生活で使っています。わたしにとっての一番の効果は、疲労回復とリフレッシュです。
慢性的なうつもあってか疲れやすいわたしは、3,4時間集中して活動するとかなり疲労を感じます。特に複数の人とのミーティングなどでは対人緊張もあるのでとても体力を消耗し、しんどくなってしまいます。そういう時はかつてはゆるされればベッドへ、そうでなければアリナミンV(栄養ドリンク、カフェインの強い奴)の力を借りていました。
いまでも長時間の活動をするときは、アリナミンVは持っていきますが、お守りとしてもっている程度で実際には飲まず、ほぼ自律訓練法だけでしのげるようになりました。
栄養ドリンクと違ってお金はかからないし、体に悪い物質を摂る必要もなく、基本はいつでもどこでもできるものなので、わたしは大変重宝しています。
今のは自律訓練法の例でしたが、リラクゼーション法はこのようなメリットがありますので、ストレス対処としても予防としても身に着けておいて決して損はないものです。
そこで次回以降で、自律訓練法の考え方や実際のやり方を紹介していきたいと思います。それはわたしが実際に実践しているリラクゼーション法だからということもありますが、科学的にもその効果がしっかりと検証されていて、国際標準のリラクゼーション法といっても過言ではない安心して勧められるものだからです。特に日本の心療内科ではよく使われ、普及を促しています。病院で習う公式なリラクゼーション法といえば、やはり、自律訓練法ではないでしょうか。
もちろん、自分にあったリラクゼーション法を見つけるのが一番ですので、自律訓練法の例を参考にしていただけたらと思います。