今回は、リラックス反応を引き出す方法の[その三]になります。
安全・安心な場所で守られる
それは、自分が信頼できる人(たち)と一緒にいる時であって、その時人はリラックスできるのです。
それは家族かもしれないし、学生時代の友人かもしれないし、同好の仲間かもしれません。
信頼できる人との安心安全な人間関係
わたしは、子供のころから、母が大好きで、小学生4年生位までは、母にべったりでした。小学校といえども、学校は、危険に満ちていて、わたしにとっては怖いところでした。
学校から帰ってきて、母にへばりついていることは、リラックス効果を自ら求めていたのかもしれません。
では、信頼できる人との安全安心な人間関係には何があるのでしょうか。
1. 尊重される
2. 気持ちを受けとめられる
3. うそがない
4. 許容的で温かい
こういう人間関係にあるとき、人は、ホッとして、リラックスして、本来の自分の姿をだせるのではないでしょうか。
わたしの母はわたしのやりたいこと好きなことはほとんどなんでもやらしてくれました(昆虫、プラモデル、読書(本代はいつも出してくれました、ただし漫画はNG)、演劇)。友達との遊びで辛いことがあった時は、ひざ元で泣きました。わたしがうそをついたことはあったかもしれませんが、母はいつもオープンで、わたしにうそをついたことなど、一つとしてありません。そして母はいつもとてもやさしくて、母の前では、わたしはいつも甘えん坊でした。
(そうです、わたしはマザコンです)
これを読んで少し、むっとした人がいるかもしれませんが、そんないい母親との関係の中で大事に育てられたからこそ、そんなわたしは嫉妬を買われ、中三の時にいじめの対象となり、地獄に落とされたのかもしれません。
そして、実際には、信頼できる安全な人間関係を家族や友人などに求められない人が多くいるのをわたしは知っています。
選択肢の一つとしてのカウンセリング
そんな時の一つの選択肢として、ぜひカウンセリングの利用も検討していただければと思います。
他の記事で書きましたが、わたしはカウンセリングとは、
信頼できる安全な「人間関係」を提供することを通して実践される心理的支援
のことだと考えます。その中には上に書いた1~4までが全部含まれているのです。
つまり、カウンセリング自体にリラックス効果があり、これだけでも、ストレス反応は軽減されるのです。
確かにはじめは緊張するかもしれませんが、コミュニケーションしていく中で、おのずと安心感と信頼感が築かれていきます。
そして、そうした信頼できる安全な人間関係の中で、あなた自身の心の問題について見つめられるように支援していくのがカウンセリングなのです。
ただ、これはわたしのカウンセリングの理解なので、他のカウンセラーの方がカウンセリングをどのように理解し、どういう方針で進めていくかは、かなり違ってきますので、カウンセリングを検討される場合にはそこのところを事前にHP等できちっと確認してから通われてくださいね。
ストレスを感じてしまっている時は、自分の味方になってくれる人のところに行くこと、あるいはそういう場所を求めてくださいね。
⇒ストレスを軽減させるリラックス反応の引き出し方〔その四〕を読む
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